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配管洗浄作業

定期的に洗浄し、管内を衛生的に保ちましょう！

薬品による配管の汚れの流出

ろ過昇温循環配管は、塩素殺菌を行っていても、施設の使用状況によりレジオネラ属菌等が潜むバイオフィルムが発生することがあります。
塩素剤の残留濃度の管理と共に、定期的に配管の薬品洗浄を行うことで、さらに確実な管理が行えます。
又、温泉の場合、温泉成分が長期間の使用により配管内にスケールとなり付着し、これがレジオネラ属菌等の温床となる為、これも薬品により溶かし出し、除去することが大切です。

浴槽への直接添加法

配管の洗浄作業は、少量の薬品でなるべく効果的な洗浄が行えるよう、浴槽水位を循環可能最低水位に下げ、添加します。特別な器具を必要としない簡単な方法ですが、使用薬品量が多く、不経済である為、大きい浴槽には向きません。

浴槽バイパス法

浴槽容積が大きい場合は、洗浄薬品や中和薬品も膨大となる為、浴槽内に薬液槽を設置し、吸入口と吐水口を仮設管でつなぎ、浴槽をバイパスします。
洗浄薬品を節約しコストを安くしたり、洗浄廃液が少ない為、自然環境に優しい方法です。
事前調査により、浴槽金物の形状を確認し、接続金物を設計、製作します。
初回のコストは、高くなりますが、大きい浴槽の場合、使用薬品量が激減し、洗浄コストを大幅に下げることができます。

カメラによる管内調査

配管洗浄作業前にカメラを管内に挿入し、付着物の種類や量を確認します。
カメラによる事前調査により、薬品の選択や使用量を予定できる為、確実な洗浄作業が行えます。
又、洗浄作業終了後、再びカメラを挿入し撮影を行い、洗浄の効果を確認します。
（注）内視鏡カメラを挿入する為、別途費用が必要となります。

管内事前調査と洗浄後の確認

before

after

　　　　配管洗浄事前調査　　　　　　　　　　　配管洗浄後の確認

本件は、温泉スケールの付着が著しく、スケールの一部が剥げ浴槽に流出していました。
厚いスケール内の循環水が接しにくい部分に、細菌が生息することが多く心配でしたが、配管洗浄作業により、ほとんどのスケールを溶かし出すことができました。

浴槽の薬品洗浄

浴槽は、長期間の使用により日常の清掃では、なかなか落ちない汚れが付着してきます。
付着物のほとんどは、浴槽水に含まれる成分によるものです。
温泉施設においては、浴槽に付着したスケール等が、温泉らしくて貴重な場合も有り一概にはいえませんが、スケールの付き方、汚れ方により不快に感じる場合もあります。
迷いがちですが、温泉らしさを強調する為にスケールを残す部分と、きれいに掃除すべき部分を明確にし掃除に徹底すべきです。温泉を強調するのも大事又、清潔感を保つことも大事な要素です。